古今東西、文化交流は、相互の学術と文化の興隆を引き起こしてきました。当研究所は、人々の健康と幸福に貢献するに値する研究をすすめるために、志を同じくする一流の研究パートナーと時代を拓く共同研究を行ってきました。
北京大学病院とはカキ肉エキスのヒトに対する臨床研究について、北海道大学とは新規抗酸化物質について、筑波大学とは、新規抗酸化物質の脳と睡眠に対する研究をすすめ、東北大学とは、カキの生態と生理作用の研究を、静岡県立大学とは亜鉛不足とうつ状態との関連性の研究を、そして、創価大学とは、環境問題など地球規模課題の解決のための微細藻類の研究を行っています。その研究内容は、高い評価を受け、レベルの高い学術雑誌に掲載されました。
北海道大学との共同研究により、両親媒性(水溶性かつ脂溶性)の新規抗酸化物質(E6)の同定・合成に成功し、その研究成果はインパクトファクターの高い科学専門雑誌 「Food Chemistry (2012)」「Journal of Agricultural and Food Chemistry(2012)」 「Food Chemistry(2014)」「Journal of Functional Foods(2016)」で発表されています。
北海道大学大学院 保健科学研究院 教授
健康イノベーションセンター センター長
日本未病システム学会 理事
日本医用マススペクトル学会 理事
日本臨床化学会 評議員
【研究分野】脂質代謝学、バイオマーカー
筑波大学との共同研究「マガキ軟体部エキスから同定された新規抗酸化物質(E6)の血液脳関門移行性と同物質含有分画のヒト睡眠に与える影響」で、両親媒性の抗酸化物質E6の脳移行性をin vitroとin vivoで証明し、ヒト睡眠時脳波測定にて中途覚醒抑制機能を検知し、日本睡眠学会で同賞を受賞しました。次いで、E6含有分画の脳内酸化ストレス軽減作用と海馬グルココルチコイド受容体の増加によるストレス緩和作用が報告されました。(アジア睡眠学会2012、アジア睡眠学会2014、世界カキ学会2015、Medical Science Digest 2015)
筑波大学 世界トップレベル研究拠点プログラム国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 教授
日本睡眠学会 理事
日本応用酵素協会 評議員
【研究分野】分子生物学
地域社会の貧困解決や環境問題低減に貢献する微細藻類の研究を行います。この研究は、環境・エネルギー問題などの地球規模課題解決に向けたSATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)に関与し、マレーシアのプトラ大学、トレンガヌ大学、セランゴール大学と共同で研究を行っています。
創価大学大学院 工学研究科長・教授
【研究分野】修復生態学、浮遊生物学、生態工学
カキが持つ機能性を新たに解明するため、東北大学との共同研究としてカキ特有の生態および生理作用に関する研究を行います。共同研究の一環として当社研究棟のオイスタールームにて養殖マガキの飼育・観察を行い、カキ代謝成分の分析をLC-MS/MSなどで行います。
東北大学大学院 農学研究科 准教授
一般財団法人 かき研究所 所長・常務理事
【研究分野】水産学
低亜鉛食飼育により誘発されるストレス過敏性やうつ様行動、ストレスホルモンの過剰分泌と、亜鉛補給によるうつ様行動の回復現象を観察し、インパクトファクター3.6(2010)の世界的な神経科学雑誌「Neurochemistry International(2010)」に発表されました。
静岡県立大学薬学部・大学院薬学研究科(統合生理学分野)教授
【研究分野】神経科学、生物無機化学、放射化学