大正3年2月10日生まれ
健康は万人の願いであり、生命の尊厳は人類の根本テーマである。生命存続のもととなる食糧。私は戦時中、いつでも、どこでも携帯でき、食することのできる栄養価の高いものはないかと思いを巡らせていました。そして牡蠣にたどり着くことができました。
日本では古来より、武田信玄などの武将が牡蠣の愛好家であり、西洋では“海のミルク”、東洋では“海の宝”などと呼ばれ、その栄養の豊富さと味覚が愛されてきました。また、中国明代の李時珍著『本草綱目』にも牡蠣肉の滋養強化作用について記載されており、中国においても愛用されてきました。
しかし、牡蠣には食べられない季節があります。そこで、いつでも栄養豊富な牡蠣を利用するための加工開発に着手しました。そして、30余年間にわたり、研究開発を続け、牡蠣の性質を充分に活かし、豊富な有効栄養成分を適確に抽出濃縮、固形化に成功。日本で初の「カキ肉エキス」として世におくり出すことができました(1967年)。
2004年7月、北京大学病院より、日本で初のカキ肉エキス錠の開発に成功、人々の健康に貢献した功績を認められ「健康栄誉賞」をいただきました。
北海道大学大学院保健科学研究院 客員教授
北京大学病院 学術顧問
一般社団法人 日本健康食品規格協会(JIHFS) 副理事長
一般社団法人 日本未病学会 特任会員
世界かき学会 日本支部長/運営委員
博士(医学) 北海道大学
博士(畜産学) 東京農業大学
私は、学生時代に、人道性の高い教育、文化が人類の繁栄と平和をもたらすことを知り、また、研究者であり、実業家であるローマクラブの設立者ペッチェイ博士が、その著書『成長の限界』の中で、資源の枯渇、食糧不足などに警鐘を鳴らし、世界に影響力を発揮していることも知りました。
私も、微力ながら自分の専門である栄養生理学、予防医学の分野で研究成果を収め、優秀な研究者と連携を組み、「人間性豊かな健康文化の開拓者となり、現実社会で人々の幸せに貢献したい。」と、深く決意いたしました。これが、私の起業の原点であり、企業理念「人間性豊かな健康文化の創造で、人々の幸せに貢献いたします」に結実いたしました。誠に、有難いことに、この企業理念と当研究所の実践は、関係する大学、関係企業、生活者の皆様のご理解をいただき、共鳴と感動のネットワークが着実に拡大、深化しております。心より感謝の意を述べるものであります。